ね、先生。
「ちょっと、足見せて?」
「う、うん・・。」
先生が右足のジャージと靴下をずらすと、パンパンに腫れた足首が現れた。
「ひでぇなぁ・・・。」
溜息のように先生は一言呟き、またジャージを靴下を元に戻した。
そして、
「ホラッ。」
先生は、私に背を向けた。
「ホラ早くしろよ。みんな待ってるし。」
「・・・え?」
「背中につかまって。担いで行くから。」
「・・・えぇ///」
「何躊躇ってんの?」
「・・・だって・・。」
「この前も倒れた時抱っこしたし。 体重の重さは分かってるからさっ。」
「・・・んっ!!!」
バシッ!!
「・・・いてぇ~~~。」
私は先生の背中を思いっきり叩いた。
「・・くす。」
「・・ふふ。」
そして、
二人で笑ってから、私は先生の背中におんぶされて学校へと戻った。