ね、先生。
学校に戻ると、


「葵~~!!」
「大丈夫?!」
「怪我は~?!」


部員のみんなが正門で待っててくれた。

・・・沢田くんも。



「真鍋、オレはこのまま職員室に行って救急病院調べるから、みんなのことお願いしていいか?
 職員室には氷もあるから足冷やせるし。」

「は、はい!」


心配してくれてる部員のみんなと別れ、私と先生は職員室へと向かった。



「ちょっとココ座ってて。」


先生がイスの上へとゆっくり私を下ろす。


「はぃ。」


それから、給湯室へ氷を取りに行き、タオルで氷を包んで足に当ててくれる。


「・・・痛むか?
 今から急いで病院探すから、、。」

「・・・うん。」


夜の職員室はとても静かで、先生の足音も鮮明に聞えた。

そして、

窓からは

さっき見た満月が顔を覗かせていた。
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