ね、先生。
 
「はぁー、、、ついてないなぁ。
 今日の救急病院、かなり遠い病院になってる、、。」


先生が一枚の紙を持って、私のところへ戻ってくる。



「すぐに車運ぶから、ちょっと待って・・・」

「先生!大丈夫だから。 病院は・・・。」

「な、何言ってるんだよ。 足そんなに腫れてて!」

「冷やせば大丈夫だから。」

「・・・葵?」


私は先生のジャージの裾を握った。


「・・・シップでも貼っておけば大丈夫だから。 ただの捻挫だから。」

「・・・葵。」



私は怖かった。

「何をしてて怪我しましたか?」と聞かれることや、

合宿中に私の起こした事で

先生が責められる事が。
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