ね、先生。
車の後部座席に沢田くんと一緒に座る。


初めて乗る、先生の車。

私の中で、妙な緊張感があった。


ハンドルを握る先生の姿に大人を感じてると、ミラー越しに先生と目が合ってビックリする。

先生はその私の様子を見て、声に出さずに笑う。



隣りにいる、

反省中の沢田くんには悪いけど、

足の痛みや、

昨夜の沢田くんとの事を

一瞬で掻き消してしまうほど、

今の私は、

先生と一緒に居れる事が

心から嬉しかったんだ。
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