ね、先生。
3人で話していると、
「おはよっ!!」
後ろから声を掛けられる。
「あ、神田先生。
おはようございますっ。」
「先生、今日お洒落~!」
「まぁね~・・・なんちゃって。
しかし、君たち3人は今日も仲良さそうね~。」
「「「はぁい!!」」」
「まっ、声まで揃えちゃって・・・くすっ。」
保健の神田先生。
私が倒れた日から、私の名前を覚えてくれてて、具合悪くないのに保健室に遊びに行ったりしてる。一人っ子の私には、ちょっとお姉さんっぽい存在。
そして・・・
「里美と沢田くんは仲いいのよく分かるけど、葵はどう? 順調?」
「は、はい・・・」
「あ。
その顔見たら順調そうねっ! 頑張って!!」
唯一、
先生の中で、渡部先生と私の関係を知ってる人だった―。