ね、先生。
 
「・・・ん? 昨日っ?」


私の質問に、先生の足が止まった。




「昨日は、、、
 学校終わって~、本屋行って~、そのまま帰ったけど。」


先生の『本屋』という言葉に、胸の奥がチクリと痛む。


「けど、何で?
 帰ってすぐにメール入れただろ?葵に。」

「う、うん。・・・いや、別に・・・。」

「ハハ、変なヤツ。」


そして、先生はいつもと変わらない笑顔で、里美と沢田くん、私に接してくる。




この時は、

先生を疑うわけではないけど、

沢田くんが

ウソをついているようにも思えなくて、

少し

先生が遠く感じた・・・。
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