ね、先生。
 


「・・・何話してたの?」


教室へと戻る階段を上りながら、里美が聞いてきた。


「え・・?」

「いや、さっき、神田先生と。」

「いや、、別に挨拶してただけで・・・。」

「そう~?
 ならいいけどぉ、、、。」


里美はそう言って、納得のいかない顔をする。




それから、ホームルーム終了後。

私は沢田くんとテニス部へ、里美は簿記部へと向かった―。
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