ね、先生。
放課後。

先生に来いよって言われたからじゃなく、
いつものように、
私は部活に行く用意をし、美加を教室で待ってた。



「・・・遅いなっ・・。」


時計を見ると、いつも美加が来る時間はとっくに過ぎてた。


「・・・ホームルーム長引いてるのかな?」


私は美加のクラスの方へと、荷物を抱え向かった。




「・・・あれ?・・・」

美加のクラスのドアを開けると、そこには誰も居なく、、、


「おかしいな。先行ったのかな?」

私はそのままの足で更衣室へと向かった。





制服から練習着に着替え、テニスコートへと向かう。



「葵~!!
 おっそいぞ~!!!早く来いよ~!!!」


渡部先生の声へと視線を向けると、

私の視線の中には、

先生以外に、美加の姿もあった・・・。
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