ね、先生。
更衣室を目前に、

私はタイミング悪く

部室の前で話してる、渡部先生と真鍋先輩に出会う。



「あれ?葵?!」


先に気付いたのは、渡部先生だった。


「タオル持ってるし、、、どーした?」


真鍋先輩が少し驚いた顔して私を見る。



「あ、あの、、今日はこれで失礼します。。。」

「早いな~。何か用事かっ?」

「ちょ、ちょっと、、」


渡部先生の問いかけに、言葉を濁らせ


「お疲れ様でした~!!
 お先に失礼しますっ!!!」

逃げるように立ち去る、私。






更衣室で着替えて、

自転車に鍵を挿した時、


「間に合ったっ。」


私は大きな手に左肩を掴まれた。
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