ね、先生。
ジャーーーー。
手を洗いながら、里美が
「ごめん。」
謝ってくる。
「・・なんで?謝るの・・?
里美、悪く・・ないし・・・。」
普通に話したつもりが、私の声は震えてた。
「おネエに聞いてたんだ。先輩ね、相当遊んでるみたい。ウチの学校に限らず、他所の学校の生徒とも。
特定の彼女は作らず、一度に複数の女性をその気にさせて、ばれると『付き合ってなんて言ったっけ?』みたいな・・・。
でも、部費の話は、、、」
「ううんっ、もういいよ・・・。・・ありがと・・・。」
自分が
部費の為だけに
優しくしてもらってたってことを知って、
何か自分の中でプチンと切れた音がした。
そして、
情けない自分に腹が立った・・・。