ね、先生。
職員室へと入る前に、渡部先生の席の場所を確認する。

渡部先生の席は、3つ目のドアの真正面だった。



私は退部届けを握りしめ、3つ目のドアから、

「失礼します~。」

職員室へと入っていった。




「・・・あれ?いないじゃん、、。」

先生は居なかった。

私が渡部先生の席らしき前できょろきょろしてると、2年の担任をしている田口先生が話し掛けてきた。


「・・ん?渡部先生に何か用?」

「え、、いや、、あの、、ちょっと。退部届を・・。」

「・・退部届け?」

「は、はい・・・。」

「渡部先生ならね、そろそろ来ると思うわよ。
 渡部先生、ウチ遠いからね~。」

そう言うと、

田口先生は印刷機の方へと足を進めた。



私は田口先生の言い方に、何か引っかかっていた・・・。
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