ね、先生。
「・・・話せない・・のか?」
先生がそう言った時、
「葵~、黒板!!
今日日直でしょ~? 次始まるよー!」
ドアから顔を出して里美が話しかけてくる。
「あ、、ごめん。
先生、私、黒板消さないといけないから、、」
そう言って、教室へと戻る私に、
「コレ!預かっておくだけだからな!!」
先生は大きな声で言った。
「もう、、何やってんの?」
里美は、笑われながらそう言うと、私と入れ替わるように先生の所へ行った―。
黒板を消しながら里美と先生の様子を伺うように、私はたまに視線を廊下へと向けた。
でも、遠すぎて何を話してるかまでは分からない。。。
先生は、里美とすぐに話し終わり、時計を気にしながら職員室へと帰っていく。