ね、先生。
「はい。そこまで!」


試験の時間が終わり、答案を後ろの席から回収していく。
そして、先生の手元にみんなの答案が集まる。



情報処理の授業は2時間続けてあった。

その1時間を試験で費やすも、残り1時間ある。



次の授業時間に入ってから、


「じゃ、みんなと仲良くなる為に、少し自己紹介でもしましょうか。」


先生は優しい口調で言った。



それから、

先生は自分の自己紹介を始める。


「私の名前は、渡部隼人。はやちゃんと呼んでください。」

「・・・。」

突然の先生の発言に戸惑う私たち。


「ウソだよ、バーカッ!」

「・・・。(汗)」


今教卓に立つ先生は、試験を始める前のあの先生の姿は無かった―。
< 7 / 278 >

この作品をシェア

pagetop