ね、先生。
私は生徒会室から少し離れた廊下の所に座り込んで、渡部先生を待ってた。


30分後。


 ガチャ・・

「じゃ、後はお前らに任せるから、、。」


ドアが開くのと共に、渡部先生の話す声が聞えた。


私は声が聞えるのと同時にお尻を廊下から離し、立ち上がった。


「・・・先生っ!!」

「おぉ、葵?!」


渡部先生は少し驚いた顔をして、私に左手で『待て』と合図をする。


「会長!
 部費の詳細表が出来たら一度、オレのところに持ってきて? 明日で良いから。」


 ・・・バタンッ。


ドアが閉まるのを確認してから、


「どうした?」


先生は落ち着いた口調で聞いてくる。でも、私は先生とは真逆で怒った口調で、


「先生、退部届け!!」


と、言った。
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