ね、先生。
 
「どう?落ち着いた?」

「・・・すんっ・・。」

「泣きたかったら、泣け。
 その泣き方だと・・・、今まで我慢してたんだろ?」

「・・・すん、、、。」


先生の言葉があったかだった。




「はぁ~・・・。」


先生は大きな溜息をつき、私に優しく話しかけてくる。



「ゆっくりでいいからさっ、・・・これからの事考えないかっ?

 葵の相手はオレがやる。

 絶対一人になんかしないから。」


私はハンカチで涙を拭いながら、先生の方へと目をやった。



先生と視線がぶつかった時。


「オレが葵を守るから。」


そう先生が真っ直ぐな瞳で言った・・・。
< 83 / 278 >

この作品をシェア

pagetop