2つの愛に…
「………」

あたしは黙った。

「どーした?姆花。」

ヤバッ…

『お前………』

「…………………っ」

『姆花!まさか男の家に居んのか?』

その言葉で怒りが。
あんたは女の家に行ったろ?あたしはダメなのかよ?

あたしの頭の中は怒りでいっぱいだった。

「だったら何?」

『親に向かって「親?笑わせないで!あたしあんたを親なんて思ったこと無いし!それにあんたに‘姆花’って馴れ馴れしく呼ばないで!もう掛けて来ないで!」

あたしは電話を切った。

「姆花…」

「ゴメンね…隆。」

< 64 / 81 >

この作品をシェア

pagetop