ヤクザ×極道娘
「えっ!ちょっ…ちょっと!」
歩き出すあたしに慌てる美月。
「怪我人は黙って運ばれてなさーい」
美月、ちゃんと食ってんの?
超軽いんだけど…。
小柄な体だから、軽いとは思ったけど、まさかここまでとは。
「重くない? //」
「全然。てか、軽い」
ガラガラガラ…
「失礼しまーす。…って誰も居ないし。あたしがすっか♪」
あたしはソファに美月を座らせると、氷を袋に詰めた。
「どこ、捻挫したの?」
「右足首…」
あたしは足首に氷を当てた。