ヤクザ×極道娘
「梨花、俺ら…」
「友達だかんね?」
友輔の言葉を遮って、あたしは言った。
友輔が言おうとしたことが、分かった。
「…え?」
「あたしと友輔は友達…いや、親友だ!」
「おぅ!梨花、クレープ食べて帰んべ♪」
友輔は明るく言って、クレープをかぶった。
友輔のこういう明るいところが好きだ。
瑠衣くんに出逢わなければ、間違いなく友輔とあたしは付き合っていただろう。
ごめん、友輔…。
あたしは心の中でもう一度、友輔に謝ってクレープを食べた。