ヤクザ×極道娘



「無事で何よりだ」


あたしはニッコリ微笑んだ。



クレープの時と言い、今回と言い…瑠衣くんは本当に心配してくれる。



申し訳ない気持ちと嬉しさであたしの胸はいっぱいになった。



「いやー、何にしても、久しぶりに梨花が暴れたとこ見たべ」


「だな」


「いつ見てもスッキリするべ、梨花が暴れてると」


「はぁ?意味分かんないから」


「本当に、大丈夫なの?」


愛佳が聞く。


「だから、大丈夫だって!あたしの体はヤワじゃないよ」



こんな傷、大したことない。



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