ヤクザ×極道娘


昔から母さんの提案は突然だったけど、こんな事は初めて。



あたし一人で引っ越せと!?



「お嬢。…車の準備が出来やした」


開けっ放しだったけど、律儀にドアをノックして言う、下っ端のサト。



準備って…
頼んでねぇし。



「母さんは!?」


「先に行かれてやす」


「はぁ?!」


「では、すぐ行きやしょう!」


あたしは渋々従い、ドカッと黒い高級車の後部座席に座った。



どこ行くんだか…



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