ヤクザ×極道娘
「どうせ、瑠衣となんかあったんだろ?」
「…どうして分かるの?」
「女が飛び出してくるなんて、一番年近い、瑠衣がなんかしたしか考えられねーだろ」
そういうもんなの?
「おい」
あたしに声をかけ、顎を家の方へしゃくり、歩き出す和也くん。
「あっ…待ってよ」
あたしは立ち上がり、和也くんを追いかけた。
「桜庭梨花って高校生か?」
「うん。ってか、フルネームで呼ばないでよ…。梨花でいいから」
「着いたぞ」
いつの間にか、部屋の前。
「ありがとう。…和也くん」
「和也でいい」