ヤクザ×極道娘



「どうせ、瑠衣となんかあったんだろ?」


「…どうして分かるの?」


「女が飛び出してくるなんて、一番年近い、瑠衣がなんかしたしか考えられねーだろ」



そういうもんなの?



「おい」



あたしに声をかけ、顎を家の方へしゃくり、歩き出す和也くん。


「あっ…待ってよ」



あたしは立ち上がり、和也くんを追いかけた。



「桜庭梨花って高校生か?」


「うん。ってか、フルネームで呼ばないでよ…。梨花でいいから」



「着いたぞ」


いつの間にか、部屋の前。


「ありがとう。…和也くん」


「和也でいい」



< 62 / 183 >

この作品をシェア

pagetop