ヤクザ×極道娘



「あっ…コレ。はい」


あたしはポケットから絆創膏を取り出し、瑠衣くんに渡した。


「お互い様って事で」


あたしはニッコリ笑って言い、和也の元へ走って行った。



考えたって、



悔やんだって、



あたしのファーストキスは



戻って来ないんだから…。




和也の元へ行くと、待ちくたびれた顔をして待っていた。


「乗れ」


自転車の後ろを指差す、和也。


「えっ…いいの?」


「いいから、乗れ。遅刻する」


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