ホットミルク
--ガチャ
「優美ー、ライブ今日だよ?!今日!」
扉を開けたとたん、
花音が飛びついてきた。
相変わらずテンション高けぇ。
でも、
このテンションのおかげで
あたしは救われる。
「だね!!高まるね。」
花音に会って
テンションが上がった。
健也君に会える・・・。
そう思うと本当高まる。
「急にきてゴメンネ」
「ううん、大丈夫!いつもの事だし」
花音とか親同士も仲がいいらしい。
よくは知らないけど・・・。
「だよねー」
と言ってソファーにドカッと座る。
「なんか飲む?」
「大丈夫~」
キッチンに行きかけたあたしは引き返した。
「ライブまであと2時間かぁ・・・」
花音がリビングに堂々と置いてある
古時計を見てつぶやく。
「ライブハウスまで何分かかるの?」
「うーん、こっからだから電車で5分ぐらいかな。
徒歩でも行けるよ」
「そっか」
と言って、花音の隣に座る。
「優美ってさぁ、健也くんの事好きっしょ?!」
「えっ?!」
THE図星