バレンタイン大作戦



一瞬だった。


全くの嘘。


それがわたしの生活をガラリと変えた。




「ね、まだ斗稀とケンカ中?」


「ケンカならいいけど……」



斗稀……その名前すら心に刺さる。



あれから1週間。


斗稀とは言葉一つ交わしていない。


一緒だった登下校もしていない。


こんなことは初めて。



斗稀の声も笑顔もわたしの隣から消えた。


斗稀がわたしを避けてるのは肌で感じてる。









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