スモール!!



ん?


私、今、声に出してたっけ……


「言ってない〜って顔してるけど、思いっきり声に出てたから。」



「……そっすか」



……まぁ、いっか。大して気にしないし。

何より、出来る限りコイツと会話したくないし。



このまま屋上で一時間目サボろうかと思ってたけど……いいや。保健室行ってサボろ。



そう思って、屋上を出て行こうとした時。




「おい、和葉!」


藤沢は、またしても私の名前を呼ぶ。


あー……イラつくわー……


さっさと済ませて保健室行こ。



「なんですか。名前で呼ばないで下さい。」



「誰がどう呼ぼうと勝手だろ。
そのままどっか行ったら、コレ、クラスの奴らに見せるからな」




はっ?

ケータイ?


「コレ……って…?」



さすがに気になって、私が藤沢に問いかけると、藤沢は、満足げな顔でケータイを開いて、私に見せた。



「っ!!!」






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