スモール!!
信じてくれたとしても……
顔を近づけて写メを撮ったなんて一目瞭然。
怒り狂う女子なんて、山ほどいるだろう。
もしかしたら、いじめに発展するかもしれない。
アヤと蘭が私のことをかばって、二人に迷惑かけるかもしれない………。
「で?クラスの女らに見せていいの?ダメなの?」
藤沢が、勝ち誇ったような顔で私に聞く。
「……ダメです。」
藤沢をにらみながらも、棒読みで答える私。
その言葉を聞いて、片方の口の端が持ち上がる、教育実習生。
「じゃあ、オレの命令……聞ける?」
このドS死ね
そう心の中で呟いた…高一の春。
「……できる限りでなら。」
私の人生最大のピンチと共に
…波乱の人生が、幕を開けた。