Pure Love
「昨日の事…だけどさ…。」


チラッと翔の顔を見る。


「…ん…?ああ。莉子がベロンベロンに酔っ払ってたこと?」


おかわり。
というように、私にお茶碗を差し出しながら翔が言った。



「そうじゃなくて!…私が勝手にお店に来た事…。」


「…ああ…。」


翔は差し出したお茶碗を引っ込めた。




「………怒ってる……?」







「…いや……」


カタン…と翔はお箸を置いた。


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