Pure Love
平日でわりと空いている店内…。

俺は休憩をもらい、ロッカールームに入った。


携帯を開く。

新着メール。莉子だ。


[また玄関の鍵閉め忘れてたよ~(`ε´)]



まじ?
閉めてきたつもりだったんだけど…。


あ~あ。帰ったら莉子から怒られるな。こりゃ…。


そう思いながら、営業用の携帯を開く。



「…うわっ。」


俺は小さく叫んだ。



不在着信30件…
新着メール25件…。


相手は全て幸枝だ。


メールを開いてみる。


[今どこ?]


[私もう着いてるわよ。]


[何時に着くの?]


[もしかして…来れないの…?]


[…来てくれないのね…]







そんなメールが延々と…。



「やっべ!!!!!」


今日は、幸枝が同伴してくれる日だった。食事の約束をしていた事を俺は思い出した。

すぐに幸枝に電話をかける。



「この電話は、電波が届かないところにあるか…―」


何度かけても幸枝につながらなかった。

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