Pure Love
カランカラ~ン…

「いらっしゃいま…―」


その日、珍しく翔が私の店に来た。


「翔。珍しいね。どうしたの?」


「ん…?ああ。特に、用は無いんだけどさ。時間あったから寄ってみた。」


「今から仕事?」

「ああ。」


翔は私が手にしている物に目を止めた。

「何?これ…」

「ん?これ?」


私は手にしていたものを翔の前でかざして見せた。


「これね、幸福のマスコットだよ。男女ペアで持ってると、永遠の愛を手に入れることができるんだって~。」


私はちょうど今日入荷したばかりのその商品を棚に並べてるとこだった。


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