Pure Love
「…何の用よ…。」
私は俊也を睨み、冷たく言った。


「人づてに聞いてさ。莉子がここで雑貨屋してるって。」


「そ。で、何の用なのよ?あんなことしておいて、よくノコノコと私の前に出て来れたわね。」


私の脳裏には、あの時の状況がはっきりと、まるでDVDを再生するみたいに浮かびあがっていた。


「そんなつれない事言うなよ、莉子。」

俊也は馴れ馴れしく、私の肩に手を回してきた。


ほんっとにこの男は!!

「触んないでよ!!気持ち悪い!!」


私は俊也の腕を振り払った。


「なあ、莉子。俺んとこ戻って来いよ。」



私は俊也の言葉に唖然とした。


「あんた…バカじゃないの…?」


「あの時は悪かったよ。由佳が言えっていうからさぁ~。
由佳とは別れたんだ。やっぱお前じゃないとダメなんだ。」


俊也は、強引に私を壁に押し付け、唇を近づけてきた。



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