Pure Love
俺は、眠っている莉子の髪をそっと撫でた。


莉子…。

俺は、あとどのくらいお前とこうやって過ごせるだろう…―。


信じたくはないけど、受け入れざるを得ない現実。

俺は目の前につきつけられた。


莉子にもちゃんと伝えなくちゃいけないけど、俺自身、この現実を受け入れることができなくて、莉子に何て言ったらいいのか分からない…。


ずっと黙ってる事ができないことくらい分かってる。


だけど今は、
今はまだ言いたくない。

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