ただ風のように
西高につき、私達は体育館に行く前に事務室により入場許可書をもらってから体育館に向かった。
体育館に入るとコーチがすぐに気付いて私達の元に走ってきた。
「亜美、夏々海。待ってたよ」
「コーチ、今日は招いて頂いてありがとうございます」
亜美先輩がそう言って、私達は頭を下げた。
「堅苦しいのはいらないよ。さぁ入って。アップが済んだら練習に入っていいよ」
コーチはそう言って練習を見に体育館の中に戻っていった。
「亜美先輩?コーチ、何か話があるんじゃなかったんですか?」
「うーん。多分、夏々海入れて練習したかっただけじゃない?刺激としてさ」
「そうなんですか。でもレベル高いところに入って練習できるのは嬉しいです」