ただ風のように


「今から、レイアップ50やります。2チームに分かれてください!!左右終わったらタップ100に入って」


志穂先輩の声に全員が返事をして20人くらいずつに分かれた。私は志穂先輩に導かれて志穂先輩のチームに入った。


「じゃあ、始めてください」


「行きまーす」


先頭をきったのはこの前、ゲームで一緒にスタメンで出た知沙都先輩だった。さすがは強豪校の人達で1年と思われる人でもどんどんシュートが入り、私も2回シュートを決めノーミスのまま右の50本が終わった。


左は西高1年の人の失敗でやり直しがあったけどすぐに終わり、タップに入った。タップというのは、前の人がバックボードに当てたボールをジャンプしながらキャッチしてまたバックボードに当てるというリバウンドの練習だ。


これは失敗してもやり直しはないのですぐに終わった。


両チームとも同じくらいに終わり、1on1をすることになった。


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