YOU&I



 いやいや、高いでしょ!!?


 と思いつつもそれを口に出すような空気ではなかったので言わなかった。


 そのまま車を走らせていると見覚えのある中学校を見つけた。


 そう、あの大嫌いな記憶の残った中学校だ。


 車はその中学の隣にある高校へ入っていった。







 そしてあたしと悠は車からおり、グラウンドへ向かった。


 そこには丁度部活から帰る所だったのか見覚えのある人物だった。


 その人物をみるなりあたしの顔はみるみる歪んでいった。


 あの嫌な記憶がよみがえる。


 あたしは少しおびえると、あの大嫌いな人物“中村くん”があたしに近づいてきて



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