YOU&I
「もしかして・・・も・・・もや・・・ま???」


 と声をかけてきた。


 あたしは小さく頷くと


「あー、やっぱりかぁ♪どーりでカワイイと思ったー♪」


 え?????いま、カワイイって言った・・・???


 あたしの頭はハテナでいっぱいになる。


「あの頃も可愛かったけどまた可愛くなったなー♪」


 うそ・・・うそ・・・だってあの時あたしに「ブス」って言ったよね???


 なのに・・・なのに・・・・・・・・。


 コイツ・・・マジ・・・サイデーダヨ・・・。


 そう思ったときあたしの中で何かが切れた。


-バチンッ


「いってぇ」


 そうあたしは中村の頬を思いっきり叩いた。


「ふざけないでよ!!!!カワイイ!!!?あんた中学の時あたしに何て言ったかわかる!!!?あんたはあたしにブスだって言ったの!!!だからあたしは・・・メイクだってファッションだっていーっぱい勉強した・・・今更なんなのっ!!?あんたのせいで、あたしがどれだけ苦しんだか、あんたにはわかんないでしょ!!!!?」


 あたしはそう言い切ると涙が溢れた。


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