YOU&I





-ドカッ!!!


 と何かを蹴るような音が聞こえた。


 目を開くとそこには


「!!?お前・・・森田悠・・・???」


「あぁ、悪いか??センパイ??」


 そう、そこには金髪男の背中を思いっきり蹴った悠がいた。


 なんで・・・???


 だって、先に行ったはずなのに・・・。


 そう思っているうちに金髪男はどこかへ逃げていった。


 それを見届けたあたしは安心し、ヘナヘナと床に座り込んだ。


 そして


「ふぇ・・・う゛っ・・・。」


 と涙が溢れてきた。


 悠は何も言わずあたしを抱きしめた。


 それでもあたしの涙は止まらなくて、泣き続けた。


 
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