小話の寄せ集め



そんな冷酷非道な会長が唯一笑かける人間が、ヒンなのだ。


会長は勿論一組。更には学年三位の頭脳の持ち主。

あ、因みに。
一位は勿論、我らがヒン。
二位は水無月 凌副会長。

てか、ヒンはこうして見ると本当にすごいヤツだよなあ…(しみじみ)


このギスギスしていた学園の、ある意味一番殺伐としていた人間の集まりである生徒会。
その生徒会の雰囲気を変えたのは、まぎれもなくヒンである。


「おやー、砂原くんよ。過去が走馬灯の様に蘇ってる系?」


「俺は死ぬんかい。ところでヒン。聞きたいんだけど」


「きゃーっか!」


「うぜぇー!まじうぜぇ!」


「(笑) 聞きましょう」



どうぞとこちらにふって、聞く体勢をとるヒン。

いや、うん…まぁ、なんだ。すっげぇ言いづらいけど。


「どうにかなんねぇ?今の状況」


今の状況。
体験学習でとある場所のとある高級ホテルにて、併設されているプールに居るこの状況………


俺とヒンがプールサイドで仲良くジュースを飲みながらお菓子食べてまったりしていたところにやってきたのは、


「オイ。なに男と二人っきりなんだよコラ」


学校一怖い同学年の不良、成田翡翠にからまれました。


こええええ!
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