小話の寄せ集め
なんだ!?いま、ぞわってした!………悪寒!?
「……、唐突に何なんだ。何故辺りをうかがうんだ。何かに狙われてるのか?」
急に中腰で立ち上がりキョロつく私がよほど不審だったのか、若干なんだこいつな顔したスウキくんに見られた。なんてこったい!
「怖いこと言わないでおくれよスウキくん!
何かわかんないけど、変な気配がした…ような、気が〜」
「途中でどうでもよくなったな…?」
ギクリ。
鋭すぎるぜ、スウキくん…
さすが生徒会の一員だわ。
「…よし! さてと。 帰るかね」
「唐突すぎないか?」
「んなこたぁないッスよ〜」
「何故照れる?」
THE無表情ボケ・ツッコミ。
私とスウキくんでM-1狙えるんじゃなかろうか。
意外にノリのいいスウキくんは、仕事の関係もあり、一番話す人である。
とっつきにくい見た目を裏切り、一番とっつきやすいのがスウキくん。
そして、一番いじりやすいのが砂原ちゃんだ。
こんな個性的すぎるメンバーの生徒会だからこそ、この学園を纏めれるのかも。
一癖以上ある生徒たちと教師陣。
うん。やっぱりこの学園、何もかもが面白い!
自分が案外モテてることなど露知らず。
ヒンは今日も人知れず裏方に勤しむのだった。