バレンタイン・プロミス


「バイバイ、ヒロくん。千代子ちゃんと朝日くんも学校お疲れ様」

「じゃーねヒロくん。じゃ千代子ちゃん智弘くんも仲良くね」

園長先生はそう言うと悪戯っぽくクスッと笑った。

「こんな奴とそんな仲じゃありませんっ」

「あら、どんな仲?」

「千代子ちゃん大好きーッ」

「くっつくな」

くっついてきた朝日を引き離すと先生方に会釈して裕之をつれ保育園を離れた。

裕之はぽかんとした顔をしている。

「天井さん待ってよっ」

まだついて来やがる

「…しつこい」

「ははぁよく粘り強いとか意志が強いとか言われるかなぁ」

私が睨みつけると朝日はヘラヘラとして言った。


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