バレンタイン・プロミス


私がコンビニを出ると、朝日と裕之は二人で笑いながら話していた。

「なに話してんのよ?」

「ひーみつー。で、ワースチョコレートは?」

「…はい」

私はコンビニの袋を朝日に渡した。

「おーちゃんと三つあんな」

「三百四十二円」

「……………はい」

朝日は渋々、財布を取り出した。
「じゃこれ一箱ずつ」

そう言うと朝日は私と裕之に一箱ずつ渡した。

「では、これより自分褒めゲームのルールを説明します」

朝日は自信満々にそう言った。


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