バレンタイン・プロミス


校舎を出ると裏庭を横切って、自宅とは反対の西門をくぐ。

「天井さんっ」

門を出た瞬間、後ろから名前を呼ばれた。

「朝日?」

「ははっついて来ちゃった」

私がイライラとした目で睨みつけると朝日は悪びれせずニッコリと笑った。

「ごめん。早く帰んなきゃいけないから」

そう言い放つと私はすたすたと歩きだす。

こいつに構ってる時間はない。

「待って待って天井さんっ一緒に帰ろっ」

「は?急いでるの。今度にして」
「キツイなぁ〜」

朝日はヘラヘラと笑って私の言葉を無視してついて来る。

それを無視して私も歩き続ける。

朝日は黙ってニコニコしながらついて来る。


< 4 / 38 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop