晴れのち飴
プロローグ
清々しい朝。
4月だというのに
朝から照り付ける太陽。
今日は晴天だ。
あたしは新品の制服に
袖を通した。
鏡で自分の姿を
覗き込む。
これからこの制服を
毎日着れるかと思うと
嬉しくなった。
家の外では
新しい生活に
胸を弾ませる学生たちが
それぞれの場所へと
向かっていた。
あたしも
高鳴る鼓動を
抑えられないまま
家を後にする。