晴れのち飴

嵐side

空美と星那が
マネージャーになるらしい。

太陽が嬉しそうに
教えてくれた。

それを聞いて
はじめは
すごく嬉しかった。

でも周りの反応が
気にくわない。


「今の子たち
マネージャーになんのかな?」

「めっちゃ可愛くなかった?」

「うんうん。
特に髪がロングの子。」

「あの子が
マネージャーになったら
俺、毎日部活来るわ。」

「あの子いなくても
来いよ。」

「はははは。やっぱ?」


先輩たちは
空美のことで
盛り上がっている。




空美は
確かにすごく美人だ。
入学式に初めて
空美を見たとき
ついつい見とれてしまった。



何も知らない空美は
長い髪をなびかせながら
部室へと向かった。


俺はその後ろ姿が
愛おしくて
仕方なかった。


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