晴れのち飴
俺が空美に
そんな感情を
抱くようになったのは
席替えをした日のことだった。
くじをひき、
窓際だったことに
単純に喜んでいた俺に
ひとりの姿が
目に飛び込んできた。
それは、
無邪気な笑顔を
星那にむける
空美の姿だった。
あぁ。
その笑顔を
俺にむけて欲しい。
俺にそんな感情が
生まれた。
それから
空美への想いは
日に日に募るばかりで
短時間の間で
自分でも驚くほど
大きなモノになっていた。
できれば
今すぐにでも
この気持ちを
空美に直接伝えたい。
俺はこの想いを
太陽に相談した。