晴れのち飴
嵐side
もうすぐ夏休み。
俺の隣では
空美と太陽が
花火大会のことで
騒いでいる。
無邪気に騒ぐふたり。
もっぱら俺には
空美しか見えてないけど。
すると後ろから
話しかけられた。
「空美に惚れた?」
慌てて振り返ると
にやっと笑う星那が
立っていた。
「お前っ!」
急いで空美の方を確認すると
空美は太陽と話していて
気づいていない。
「声でかいんだよ。」
星那の手を掴んで
空美たちから離れる。
「あんたバレバレだよ?
多分気づいてないの
うちらのクラスで空美だけ。」
「まじかよ!」
「まじ。」
俺は急に体の力が抜け
床に座りこんだ。
「告んないの?」
「ぬぁっ!!」
星那にふいをつかれ
思わず変な声が出る。
「...簡単に言うなよ。」
俺は少し拗ね気味に言う。
「あんた、そんな
余裕こいてたら
空美なんかすぐ
誰かにとられちゃうよ!」
「そんなのわかってるよ。」
俺がそう言うと
星那はすごい剣幕で
まくし立てた。
「あんたわかってないね!
空美、高校入って
もう5回は告られてるからね!」
(!!)
確かに空美は可愛いし
モテてるのは知っていた。
でもまだ七月だよ?
ありえないだろ?
星那は最後に
「あんたの為に
言ってやってんだからね!
ちょっとは感謝しろーっ!」
と言って俺のもとを
去っていった。
(...ってなんで俺
星那に怒られてんの?)
しばらくその場に
座り込んでから
太陽たちのとこへ戻ると
空美が
「どこ行ってたの?」
と首をかしげた。
「いや、ちょっとな。」
そう言うと
空美はふ~ん。と言って
一枚の紙を俺に渡した。
その紙には
大きく"花火大会"と
書かれていた。
「これパンフレットね。
あ~楽しみだなぁ。」
本当に楽しみなのだろう。
空美は子供のように
はしゃいでいた。
そんな空美に俺は
「なんて単純な奴。」
と言って笑った。
するとみるみるうちに
空美の顔は真っ赤になって
「うるさいっ///」
と行って
どこかへ行ってしまった。
そのときの空美は
反則なくらい可愛かった。
(俺、空美にベタ惚れだな。)
そんな俺と空美を
太陽と星那は
優しい眼差しで見ていた。
嵐side end
もうすぐ夏休み。
俺の隣では
空美と太陽が
花火大会のことで
騒いでいる。
無邪気に騒ぐふたり。
もっぱら俺には
空美しか見えてないけど。
すると後ろから
話しかけられた。
「空美に惚れた?」
慌てて振り返ると
にやっと笑う星那が
立っていた。
「お前っ!」
急いで空美の方を確認すると
空美は太陽と話していて
気づいていない。
「声でかいんだよ。」
星那の手を掴んで
空美たちから離れる。
「あんたバレバレだよ?
多分気づいてないの
うちらのクラスで空美だけ。」
「まじかよ!」
「まじ。」
俺は急に体の力が抜け
床に座りこんだ。
「告んないの?」
「ぬぁっ!!」
星那にふいをつかれ
思わず変な声が出る。
「...簡単に言うなよ。」
俺は少し拗ね気味に言う。
「あんた、そんな
余裕こいてたら
空美なんかすぐ
誰かにとられちゃうよ!」
「そんなのわかってるよ。」
俺がそう言うと
星那はすごい剣幕で
まくし立てた。
「あんたわかってないね!
空美、高校入って
もう5回は告られてるからね!」
(!!)
確かに空美は可愛いし
モテてるのは知っていた。
でもまだ七月だよ?
ありえないだろ?
星那は最後に
「あんたの為に
言ってやってんだからね!
ちょっとは感謝しろーっ!」
と言って俺のもとを
去っていった。
(...ってなんで俺
星那に怒られてんの?)
しばらくその場に
座り込んでから
太陽たちのとこへ戻ると
空美が
「どこ行ってたの?」
と首をかしげた。
「いや、ちょっとな。」
そう言うと
空美はふ~ん。と言って
一枚の紙を俺に渡した。
その紙には
大きく"花火大会"と
書かれていた。
「これパンフレットね。
あ~楽しみだなぁ。」
本当に楽しみなのだろう。
空美は子供のように
はしゃいでいた。
そんな空美に俺は
「なんて単純な奴。」
と言って笑った。
するとみるみるうちに
空美の顔は真っ赤になって
「うるさいっ///」
と行って
どこかへ行ってしまった。
そのときの空美は
反則なくらい可愛かった。
(俺、空美にベタ惚れだな。)
そんな俺と空美を
太陽と星那は
優しい眼差しで見ていた。
嵐side end