晴れのち飴
表と裏
席替えからしばらく経ち、
あたしたち四人は
下の名前で
呼び合うほど
仲良くなっていた。
そんなある日の
放課後のこと。
「空美~。
何部入るか決めた?」
「まだ。
全然決まんなくて。」
「だよね~。」
そう言って
星那がふーっと
ため息をつく。
あたしもつられて
ふーっと息をはいた。
「お二人さん
どうなさったの?
ため息なんかはいちゃって。」
教室に
サッカーの
ユニフォームを着た
太陽が入ってきた。
「何?その格好。」
星那が驚きながら
尋ねる。
「え?
サッカー部入ったって
言わなかったっけ?」
「言ってない。」
「まじ?
俺、嵐と一緒に
サッカー部入ったんだ。」
(嵐サッカー部入ったんだ。
なんか似合うなぁ。)
「そうなんだ。
知らなかった。」
「星那たちは
なんか部活入んないの?」
「そのことで
今、空美と悩んでたの。」
「あ。
そうなんだ。
じゃあ、サッカー部の
マネージャーやってよ!」
(マネージャーねぇ。...!
ってことは
嵐のプレイしてる姿も
見れるってこと?///)
「マネージャーかぁ。
いいかもね。
空美はどう?」
「やる!!!」
気づいたときには
あたしは大声で
叫んでいた。