ちいさなたからもの
考え事をしている間に、父さんが戻ってきた。
「なんで、あんなに体力あるんだ、あいつは」
「俺に訊かれても」
俺の隣に座り込む。
「浩平」
きりっとした表情で、言った。
「お前、岬に行って来い」
「岬?」
考えてみたら、2日目の目標は岬だったはずだ。
「桜が花畑に夢中だからな。お前だけでも行って来い」
「いいけど、父さんは?」
「俺は疲れちまった。あとで桜と一緒に行く」
「・・・分かった」
俺は立ち上がり、歩き出す。
旅の、目標へ。
「なんで、あんなに体力あるんだ、あいつは」
「俺に訊かれても」
俺の隣に座り込む。
「浩平」
きりっとした表情で、言った。
「お前、岬に行って来い」
「岬?」
考えてみたら、2日目の目標は岬だったはずだ。
「桜が花畑に夢中だからな。お前だけでも行って来い」
「いいけど、父さんは?」
「俺は疲れちまった。あとで桜と一緒に行く」
「・・・分かった」
俺は立ち上がり、歩き出す。
旅の、目標へ。