ちいさなたからもの
「何が言いたいんですか?俺を桜と・・・妹と一緒に過ごせるよう、説教しに来たとでも言うんですか?」



「いや、そんなことはない。僕はただ、昔話をしに来ただけだ」



「・・・どういうことですか」



「姉さんの話だ」



「・・・・・・」



「こっちに来たまえ。夕日が綺麗だぞ」



俺は、叔父さんと肩を並べるように隣に立った。



そして、静かに、ゆっくりと。



語りだした・・・




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