ちいさなたからもの
「父さん、この間・・・」



今まで隠していたエロ本の話をすると思ったのだろう、父さんが、俺の声を遮る。



「バカ、それを言うな!」



「何?浩平」



「実は、父さんはな・・・」



「それ以上言うなっ!あとでベッドの下のエロ本見せてやるからっ!」



瞬間、場の空気が凍りつく。



「あ・・・・・・」



「そんなもの、持ってたんですかっ。お父さん」



「あ・・・いや、それはだな・・・」



勝手に自爆する父さん。



「えろほん・・・」



桜が復唱していた。



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