ちいさなたからもの
「では、叔父さん・・・ありがとうございました」
桜を背負って、礼を言う。
「いや、僕は何もしていないよ」
困ったように言う。
「ただ、きみの背中を押しただけさ」
「俺はそれによって、大切なことに気づけたんです」
本当に、感謝しなくちゃいけないな、と思った。
「それに、きみが感謝しなくちゃいけない人間は、そこにいるだろう?彼に頼まれただけさ」
それを聞いて、ハッと気づいた。
「・・・父さん、ありがとう」
「まあ、よかったよ。お前には、苦労をかけることになるからな」
そう、これからだ。大切なのは。
父さんのためにも。
母さんのためにも。
頑張らなきゃいけない。
最後に、叔父さんが言った。
「暇ができたら、そっちに遊びに行くよ」
「はい、待ってます」
俺たちは、歩き出した。
長い、道のりを。
桜を背負って、礼を言う。
「いや、僕は何もしていないよ」
困ったように言う。
「ただ、きみの背中を押しただけさ」
「俺はそれによって、大切なことに気づけたんです」
本当に、感謝しなくちゃいけないな、と思った。
「それに、きみが感謝しなくちゃいけない人間は、そこにいるだろう?彼に頼まれただけさ」
それを聞いて、ハッと気づいた。
「・・・父さん、ありがとう」
「まあ、よかったよ。お前には、苦労をかけることになるからな」
そう、これからだ。大切なのは。
父さんのためにも。
母さんのためにも。
頑張らなきゃいけない。
最後に、叔父さんが言った。
「暇ができたら、そっちに遊びに行くよ」
「はい、待ってます」
俺たちは、歩き出した。
長い、道のりを。